学長・研究科長あいさつ

山本学長創価大学長
山本 英夫

「他者の痛みを同苦できる」地球市民社会をリードする法曹に

1971 (昭和 46 )年に、創立者池田大作先生の提唱された「人間教育の最高学府たれ」「新しき大文化建設の揺籃たれ」「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」との建学の精神を掲げ開学した創価大学は、創立 38 周年を経て、創立40周年そして創立 50 周年へ向けて、その第2幕を力強く進んでいます。

この建学の精神に通底するのは、「人間教育」の理念です。開学から 39年目を迎えて、人間性を深く涵養し巣立っていった卒業生は、民衆の幸せを願い、勇気と使命感を持って先頭に立って走り、今や各界・各分野において、中核となり活躍し始めております。まさに創価教育・ 人間教育の黄金時代が到来しつつあります。その流れを継承し人間教育を体現した法曹を育成するべく開設されたのが法科大学院であります。

創立者は『創価ロージャーナル』「創刊号」の寄稿の中で、「『人間のため』、『民衆のため』、『正義のため』 ―この信念こそが、法律家の永遠の原点であり、『マグナ・カルタ』でありましょう。」と法律家のあり方を示されました。そして、「『邪悪を正す冷徹な知性』と『人間を愛する温かな慈愛』、そして『勝利を決する強靱な魂』を併せ持った法律家を育成することは、人類と地球の未来への『平和の準備』の聖業にほかなりません。」と法律家の備えるべき資質を提唱されております。

まさに本学の法科大学院は、このような法曹の育成を目指して大いなる挑戦をしております。そのために、「人間教育」を通し、生命や人権の大切さを理解し他者への思いやりがもてる豊かな人間性を育み、地域や国を超え、人間としての共感、生命への共感をもち得る人材に教育していくことを最大の理念としております。

よき法曹の最も重要な資質の一つは「人間への思いやり」、すなわち、「他者の痛みを感じ同苦できる人間性」であるといえます。本学の法科大学院で人間教育の真髄を学び、「地球市民社会」の輝かしい未来をリードするにふさわしい法曹に成長されんことを、心より期待する次第です。

尹龍澤法務研究科長
尹 龍澤

輝かしい創価教育の伝統の上に真の人権感覚を体得した法律家の養成を

法曹を志しておられる皆様、創価大学法科大学に関心をお持ちくださり、ありがとうございます。

創価大学は、輝かしい法曹養成の歴史を有しています。創立から3年目の1973年には、早くも第1号の司法試験合格者を出しました。これは、実質的には最短期間での合格者の輩出と言えます。爾来、合格者は途切れることなく続き、旧司法試験において127名の合格者を輩出しました。戦後に設立された大学の中では第1位の実績です。しかし、創価大学の法曹養成は、単にその数だけを誇るものではありません。

厳しい試験勉強に耐えて法曹の道を歩む卒業生たちは、「大学で学ぶのは、大学に行けなかった人たちに奉仕し、貢献するためである」との創立者池田大作先生の言葉を片時も忘れることなく、庶民の側に立った法曹として、社会にしっかりと根を張っています。また、偏ったナショナリズムとグローバリゼーションの乱気流の中で、優れたリーガル・マインドを発揮して、社会の平和と繁栄を築くために各分野で活躍しており、今や卒業生たちは、法曹界で揺るぎなき信頼を勝ち得ています。

このような法曹養成の実績と伝統の上に、本学は、2004年に法科大学院を開設して、法曹養成の新たなスタートを切りました。今年で7年目に入りますが、過去4回の新司法試験で53名の合格者を輩出しています。

創価教育の父、牧口常三郎先生は、第二次世界大戦中に、軍部政府が押し付ける神札を拒否し戦争反対を唱えたために、治安維持法違反で逮捕され獄死させられました。「『法律』とは、悪に対する善の防御策である。『政治』とは、悪に対する善の戦闘である。そして『教育』とは、悪に対する予防である。善に対する擁護であり、奨励である」とは、牧口先生の言葉です。私たち教職員は、真の人権感覚を体得した法律家を育成できるのは、創価教育の精神が息づいている創価大学法科大学院をおいて他にはないと自負しております。

法曹への道を進もうとしている皆様が、創価大学法科大学院の門をくぐられて、栄冠を手にされることを心より期待しております。